「ゼロからトースターを作ってみた」トーマス・トウェイツ[著]、村井理子[訳]
2018年度が始まって、7ヶ月半が経ってしまいました。長らく放置していたこちらのブログをやっと書けるようになりましたので書きます。
復活第1号は「ゼロからトースターを作ってみた」トーマス・トウェイツ[著]・村井理子[訳]
- 作者: トーマス・トウェイツ,村井理子
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 単行本
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タイトルの通りのことをトウェイツ氏は行いました。作った結果が表紙の物体です。
はい、この『でろでろ』がゼロから作ってみたトースターです。
鉄・マイカ・プラスチック・銅・ニッケルというトースターの原材料を採掘し、精製するのが、文章の大部分を占めています。執筆当時、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(イギリス・ロンドンにある国立の美術大学)
の学生であったトウェイツ氏が在住しているイギリス国内で、原材料のうち3種(鉄・マイカ・銅)の鉱山が存在しているという記述にさすが産業革命の国だなと思います。
では残り2種の採掘にはいよいよ国外へ!となるかは読んでのお楽しみ。
★RCAのウェブサイトMENUから、1行目のDEGREE PROGRAMMESをクリックすると、4種類の大学名?が出てきます。多様な学部があって、芸術に興味のある中学生・高校生は将来の進学先として検討してはいかがでしょう?
↓ TEDテッドご存知ですか?2010年のロンドンで、トウェイツ氏がトースター作りに関して語っている動画です。transcript 各国語字幕が29語もあります。気軽に見慣れない文字を目にする楽しみもあります。
↓ ご本人のウェブサイト
http://www.thomasthwaites.com/
↓ トウェイツ氏の他の著作(旭川龍谷高の蔵書にはありません)
「人間をお休みしてヤギになってみた結果」
↓ 試し読みできます。
↓トウェイツ氏の2著とも翻訳している村上理子氏のエッセイです。
心臓疾患から突然の入院・手術エピソードを、ぐいぐい読ませる筆致で描いています。特に、退院され日常生活が戻ってきた時の幸福感の描写を読むと、こちらまで晴れやかな気分になります。
↓ 最後に、今回のゼロから現代社会の道具を作るという点で似た本を紹介します。(これまた旭川龍谷高の蔵書にはありませんが、司書は買いました。)
「この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた」ルイス・ダートネル[著]、東郷えりか[訳]