2020年度6月掲示板②・動物植物たくさん6冊
北海道の5月6月は新緑の季節。1年で一番過ごしやすい空気です。(白樺アレルギーの人にとっては厳しいかな)
GWに桜が咲き、スイセン・チューリップ・ムスカリが歩道の花壇で咲いています。
クマも出てきます。
姉崎等[語り手]・片山龍峯[聞き書き]
「クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等」(ちくま文庫)
www.city.asahikawa.hokkaido.jp
前野 ウルド 浩太郎[著]「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社新書)
ごまきち[著]「鷹の師匠、狩りのお時間です!①~②」(星海社COMICS)
↓ 2巻も出ています
成毛眞・折原守[著]「国立科学博物館のひみつ」(ブックマン社)
↓ 続編も出ています
藤田雅矢[著]「まいにち植物 ひみつの植物愛好家の一年」(WAVE出版)
↓ 1冊目も出ています
亀田龍吉[写真]・多田多恵子[文]「森の休日③ 調べて楽しむ 葉っぱ博物館」(山と渓谷社)
↓ ①・②・④・⑤も出ています
2020年度6月掲示板①・高校生の日々5冊
しばらく更新していなかったので、まず5月7日以降の旭川市の様子を。
前回の記事で、北海道の小・中・高校の休校措置は4月20日~5月6日までと書きましたが、それが10日まで延び更に31日まで伸びました。
旭川龍谷高校の状況は以下の通りです。
・5月11日~15日→時間指定で一人ずつ登校し、個人面談を受ける
・5月18日~22日→クラスを3分割して週に1度登校。コースごと2時間~4時間授業
・5月25日~29日→クラスを2分割して週に2度登校。コースごと2時間~4時間授業
・6月1日~ 従来通り6時間授業
ちなみに北海道の新型コロナウイルス情報は北海道知事のtwitterを見に行くのが一番早いです。刻々と更新してくれます。
5月掲示板を作る機会が無く6月掲示板の日付となりました。今月の①は高校生の日々を描いた小説5冊です。
hatenaブログで本の表紙画像を引用する先としてAmazon.co.jpしかないのですが、昨今の厳しい物流状況を鑑み、以下のネット書店もお勧めします。
街の本屋を応援したい人はこちらも利用してみてください。
e-hon(イーホン)
honto(ホント)
Honya Club(ホンヤクラブ)
梨屋アリエ[著]「きみスキ 高校生たちのショートストーリーズ」(ポプラ社)
乙一[著]「青春絶縁体」【短編集「箱庭図書館」収録】(集英社)
本校の蔵書はハードカバーなので真っ白いデザインです。
www.e-hon.ne.jp表紙画像は出るものの、e-hon・honto・Honya Clubともにハードカバーの在庫はありません。
長嶋有[著]「ぼくは落ち着きがない」(光文社)
Amazon.co.jpは文庫デザインなおかつKindle版しかでません。
honto.jp3書店ともハードカバーの在庫は無いですが、文庫の紙の本は3書店とも在庫あり。
Amazon.co.jpは文庫のみ。
honto.jpハードカバーの在庫は3社とも無し。表紙画像が見れます。
今回のテーマ本5冊は小説というくくりなので入れませんでしたが、高校生の心情を上手く書いたなと思う豊島ミホのエッセイ作品 ↓
「底辺女子高生」(幻冬舎文庫)
田舎の中学校から街の進学校へ入学した著者は、1年生の4月から教室を見渡してあることに気付く。『この中で私が一番底辺だ』
それからの描写は、身に覚えのある人は『痛い』『イタイ』と思いながら読むでしょう。明確ないじめが著者に対してあったわけではなく、しかしキラキラしたクラスメイトに引け目を感じずにはいられない。ずるずると保健室登校を繰り返し、出席日数が足りずに卒業が危ぶまれる事態になる。
日本全国、同じような状況(誰かに何かをされたわけではない。だが理想の高校生になれずにどんどん萎縮してしまう。明るい高校生とはかけ離れてしまった)に陥っている現役高校生が読むにはあまりに辛いだろうか。司書がこの本を読めたのはそんな痛さ・熱さが喉元過ぎて過去になったからだろうか。
とにかく豊島ミホに文才があり、この作品が世に出てくれて良かった。今の高校生にこの本を渡す時に添える言葉があるとすれば、『こういう過ごし方で息をひそめて切り抜けるのも一つの手だよ』と。
2006年刊行なので ↑ Amazon.co.jpではKindle版しか検索にかかりませんでしたが、hontoとHonya Clubではまだ紙の本の在庫があります。( ↑ の発売日2013年はKindleで出た年)
このように、Amazon.co.jpに在庫が無ければ世界に存在しないと思い込まず、多様なネット書店・街の本屋で注文をしてみてください。
新型コロナウイルスで疲れたあなたに③・へんてこおいしい7冊
たかはしみき「まいにちトースト+だいすきもちもちパン」
良いパン ↓
・トースト(マーガリン+あんこ)
・トースト(とけるチーズ+ポテトチップ)
・トースト(マヨネーズ+チャーシュー)
・マグカップ蒸しケーキ ココア・粉チーズ・ヨーグルト味
ケンタロウ・柳田理科雄「空想キッチン!」
良いごはん ↓
・日本昔ばなしの大盛りご飯(表紙です)
・ラピュタの目玉焼きパン
・ギャートルズのマンモスの骨つき肉
・ナウシカのチコの実
・ルパン三世のミートボールスパゲティ
ケンタロウ・柳田理科雄「空想お料理読本②」(メディアファクトリー)
良いお料理 ↓
・となりのトトロのサツキのお弁当
・のだめカンタービレの千秋先輩の呪文料理
シベリカ子「おいしいロシア」(イースト・プレス)
良いロシア ↓
・セントラルヒーティング
・レニーヴィエ・ガルプツィ
・トヴァロークにスメタナに粉砂糖
・お茶にメダヴィークとトルト
・マースレニッツァにブリヌイ
・ダーチャの森でベリー摘み
・ネバ川
せめてスメタナを食べてみたい。
ぼく「ぼくのおやつ おうちにあるもので作れるパンとお菓子56レシピ」(ワニブックス)
良いぼく ↓
・夢のブ厚いパンケーキ
・思いたったらすぐできるプライパンでピザ
・すごいぞ炊飯器!タルトタタン風
・レンジでザクザクンンンまいラスク
・鈴カステラ
↓ こちらは蔵書していません。
新型コロナウイルスで疲れたあなたに②・へんてこおいしい5冊
全国へ拡大した緊急事態宣言を受け、北海道全域の小・中・高校の休校(4月20日~5月6日)が決まりました。旭川龍谷高校も、本日は急遽昼までの4時間授業で放課、部活動も禁止となりました。(4月18日~5月6日まで)
これから約3週間家にいるなら、家で作れる面白おいしいものを作ろう!
ってなことで、②と③で計12冊を紹介します。
「ミルク世紀」 (美術出版社)
北海道は酪農王国。学校休校で給食用生乳の行き場が3月から失われています。
それなら家でどんどん飲めばいいじゃない。と、MILK JAPANが寄藤文平さんとタッグを組んで出した本をおすすめします。
↑ MILK JAPANのサイトでは素敵でおいしそうなミルクレシピしか載っていませんが、本書「ミルク世紀」は違います。第3章ミルクラボのページには以下に並べる異色のミルクブレンドが試されています。
しょうゆ・みそ・リンゴ酢・酢・ジンジャーエール・コーラ・ケチャップ・マヨネーズ・タバスコ・ウスターソース・ビール・野菜ジュース・バルサミコ・ワサビ・ナツメグ・ガラムマサラ・カルダモン・クミン
君も未知の味に挑戦だ!
「ミルク日記」 (ポプラ社)
春夏秋冬に渡ってミルクがあなたを元気にする日記です。
オールカラーで色合いがポップで素敵。文字を読まずにミルコップの活躍と料理と色だけ眺めていられる。
ミルクゴッドさまの部屋で静かに応えられる人生相談。
p88・あまえなさい
p166・たおれなさい
p172・すすむのです
心に沁みるお答えでした。
べつやくれい「ばかスイーツ」
表紙の左はクッキー。右は…牛乳ゼリーに焼き印かな?
「デイリーポータルZ」に連載されていた甘い物系の記事をまとめています。
良い記事 ↓
・100%チョコレートパフェ
・地獄デコでバレンタイン
・クッキーで作るタコ図鑑
・柿とピーの割合を研究する
・いろんなパンでラスクを作ろう
・パンダとゴリラのエサをいただく
べつやくれい「ばかごはん」
表紙の事件現場トーストが好きです。
べつやくれい「ばか手芸」
べつやくれいの3冊目は食べ物から離れて手芸になりました。
良い記事 ↓
・肉好きのためのニクセサリー(ちくちく羊毛フェルトで生肉形状に作る。スーパーの肉売り場サイズはさすがにイヤリングとしては大きいだろう)
・タコになれるカゴバッグ(編み物をしてカゴバッグを作るという至極真っ当な手芸をしているだけなのに、赤い編み糸で編んで足を付けて逆さに頭に被ったら、なんとまあ近づきたくない異星人になるのでしょう?)
・突き抜けろ、ヘビ(体の前と後ろにヘビをくっつけたら、体を大蛇が突き抜けたみたいに見えるじゃな~い)→いつも109ページの「ずばーん!」で大笑いします。
・ポロじゃないシャツ(ポロ[馬に乗る球技]をしてる人じゃなく、カバディ[インドの国技]をしてる人や通勤[吊り革持ってる]してる人を刺繍したシャツ)
新型コロナウイルスで疲れたあなたに①・ぼんやり眺める4冊
北海道では札幌市を中心に4月14日~5月6日の間、小・中・高校が休校しています。
北海道旭川市の学校は通常通り学業を進めています。本校に限って言うと、新1年生と2・3年生の対面式や宿泊研修が中止になりました。
本州の主要都市で続々休校措置が取られている今日この頃、3月からのコロナ疲れが本読みさんの間に広がっていないかな?と考え、旭川龍谷高校図書館にある本を紹介します。
「モーラと私」おーなり由子(新潮社)
あたたかい草原のなかでモーラところころころ。
「ペンギンゴコロ」さかざきちはる(文溪堂)
Suicaペンギン作者の絵本。自分の心に居るペンギン。
「迷ったときは南極点にもどって考えるんだ」
牛乳を届けてくれる人への手紙。
「世界は蜜でみたされる 一行物語集」飯田茂実(水声社)
↓ リンク先のアマゾンには、改訂版の「一文物語集」(e本の本)がありました。
蔵書は1998年に水声社から刊行されたものなので表紙画像が違いますね。
司書がなぜこの本を買ったかというと、1999年ころの「活字倶楽部」(雑草社)に載っていた投稿者ハガキ?か、紹介記事が良かったから。今は「かつくら」(桜雲社)として残って…いない。2018年冬号で休刊か。
短くて25文字、長くて120文字くらいで表現される壮大な物語集。まるで現代のtwitter140文字時代の先取りである。