2018年度新着図書11(10月)・かねもと「伝説のお母さん」(KADOKAWA)、竹内佐千子「赤ちゃん本部長①」(講談社)
今回からやっと10月に入った新着図書紹介です。
かねもと「伝説のお母さん」(KADOKAWA)
数年前に封印したはずの魔王が甦った!国王は国の平和を取り戻すため、魔王討伐の旅をその時の勇者一行へ命じたが!?
伝説の魔法使いは、家事と子育てに追われるお母さんとなっていた…。
往年のクエストゲームものの姿を借りて表現されているのは、ズバリ『待機児童問題』。幼児教育志望(保育士・幼稚園教諭)の高校3年生に読めと薦めております。
何なら、将来パートナーと子育て希望のある中高生と、独身希望の中高生全てに読んでほしい!ティーンエイジャーの意識から変えていけば、10年後の世界はもっと変わっている。
↓ 個人サイトの連載から注目され、 書籍化された本です。
↓ かねもと氏のtwitterアカウント
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現代のはたらくおじさんたちだって意識変わってきたよというのが ↓
ある日突然、武田本部長(47)が赤ちゃんになっていた!
坂井部長(40)・天野課長(35)・西浦平社員(28)のサポートのもと、武田本部長は今日も業務をこなすのだ。
こちらの赤ちゃんは中身が武田本部長(47)のままなので、現実の親が悩む『泣きやまない』や『何が言いたくて泣いているのかわからない』の大変さが無いものの、会社に赤ちゃんが普通にいる風景という(現実の日本社会では)ファンタジーを見せてくれます。
武田本部長(47)の日常業務の大変さはあるものの、『会社に赤ちゃん』は何の特別感もなく淡々と過ぎていきます。現実社会ではマジョリティの筆頭である会社・仕事の空間に、マイノリティ的な赤ちゃんがいられるファンタジー。
これまでの創作物ではマイノリティを前面に打ち出されていたような属性の、坂井部長(40)・天野課長(35)・西浦平社員(28)も淡々と日々暮らしているファンタジー。
『47歳が赤ちゃんになっちゃった』以外が、このマンガのように淡々と暮らせる日が現実の日本社会に訪れる日も遠くないと信じたい。
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