2018年度新着図書4(7月)・田中康弘「ニッポンの肉食 マタギから食肉処理施設まで」(ちくまプリマー新書)、坂木司「肉小説集」「鶏小説集」(KADOKAWA)
肉つながりで3冊。
田中康弘「ニッポンの肉食 マタギから食肉処理施設まで」(ちくまプリマー新書)
日本人と肉食の歴史について、中学生向けのちくまプリマー新書でとても平易に書かれています。『日本の肉食=明治以降の牛鍋から』イメージを覆す、マタギとは何ぞやから現代日本の畜産肉・狩猟肉まで、次から次へと短いわかりやすい文章で進んでいきます。「マタギ?」「平安時代の牛?あ、牛車!」「鹿をさばいて食べる?」「囲炉裏とストーブの構造の違い?」などなど、この本がきっかけとなりそれぞれの分野のより詳しい専門書へ手を伸ばしたくなります。
ニッポンの肉食 ──マタギから食肉処理施設まで (ちくまプリマー新書)
- 作者: 田中康弘
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/01/19
- メディア: Kindle版
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6つの短編小説でとにかく豚肉を食べています。
5つの短編小説でひたすら鶏肉を食べています。
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↓ 旭川龍谷高校の蔵書にある、肉関連本5冊。
「ハンディ版 知っておいしい肉事典」(実業之日本社)
肉が好き! いいですね。
ケンタロウ・柳田理科雄「空想キッチン!」(メディアファクトリー)
p57~p70 第5章ギャートルズのマンモスの骨つき肉
アニメに出てくる印象深い食べ物を、実際に作ってみようというこの本。ギャートルズの肉は果たして再現されるのか!?
- 作者: ケンタロウ,柳田理科雄
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 単行本
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山本謙治・ぼうずコンニャク[監修]「日本の食材帖 野菜・魚・肉」(主婦と生活社)
肉の記述だけ紹介すると、食肉の流通に始まり食肉の歴史やスーパーマーケットにおける食品表示、さらに牛・豚・鶏に関してそれぞれ品種・部位・銘柄・安心安全について、こと細かに書かれています。
「ニッポンの肉食」p23~26・『肉食と差別』で書かれているように、食肉業に携わる人々は日本において被差別部落として差別を受けてきている歴史があります。
日本を含め、差別されてきた民の抵抗的食文化・抵抗的余り物料理を探しに、大阪の被差別部落出身の上原氏が世界を旅した記録。アメリカ・ブラジル・ブルガリア・イラク・ネパール・そして日本。
第1章 もしもお肉がなかったら?
第2章 お肉はどこからやってくる?
第3章 僕たちの矛盾、僕たちの未来
この本でも、第3章をまるまる使い、小学校高学年から理解できる書き方で被差別部落を説明しています。