2018年度新着図書2(7月)・江戸川乱歩「私立探偵明智小五郎 怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」(新潮文庫)
江戸川乱歩の小説は表紙がどうもおどろおどろしくて手が出ないといった現代の中高生に向けて、こんなにも煌びやかな明智小五郎シリーズが刊行されました。
江戸川乱歩「私立探偵明智小五郎 妖怪博士」(新潮文庫nex)
江戸川乱歩「私立探偵明智小五郎 少年探偵団」(新潮文庫nex)
江戸川乱歩「私立探偵明智小五郎 怪人二十面相」(新潮文庫nex)
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中高生にとっては自分が生まれる遥か昔に書かれた小説も、こういったイマドキなイラストをつけてくれたら手に取りやすいのではないでしょうか。
司書の記憶にある限り、こういった名作小説の表紙を変えて話題になる先駆けとなったのは、当時大流行りの『DEATH NOTE』小畑健イラスト・太宰治「人間失格」(集英社文庫)でした。
↓ 朝日新聞の2007年の記事が残っています。
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その後、「夏の100冊」といった角川文庫・新潮文庫・集英社文庫各社が行う夏の文庫キャンペーンにおいて、その年にしか手に入らないデザイン表紙が取り入れられたりしましたね。今年の話題作は『文豪とアルケミスト』や『文豪ストレイドッグス』とのコラボカバーです。
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旭川龍谷高校の蔵書にはありませんが、そういった趣旨で刊行された立東舎『乙女の本棚』シリーズをご紹介します。こちらは人気イラストレーターによる絵が主体の、まるで画集として手元に置きたくなるような書籍です。来月に2冊が刊行予定で、計9冊出ています。↓キャンペーンもしています。
泉鏡花+ホノジロトヲジ『外科室』
夢野久作+ホノジロトヲジ『瓶詰地獄』
太宰治+今井キラ『女生徒』