2015年度新着図書43(3月)・久米忠史「奨学金 借りる?借りない?見極めガイド ここが知りたかった107のQ&A」(合同出版社)
大学合格という晴れやかなニュースの飛び交う季節ですね。
1年後、2年後は私もこれに続くんだという大いなる決意を秘めて志望校の合格発表ニュースを見ている2年生・1年生もいるでしょう。
そんな晴れやかさの裏に、入学金+前期納入金という現実に慌てふためいている方がいるかもしれない季節でもありますね。
「え、大学っていくらくらいかかるの?」なんて今更なことをいう高校生はいませんか?
大学にかかる費用はざっと考えて1年100万円(私立文系)。そして自宅外生だと仕送りもかかりますね。さあ、計算してみましょう!
100万×4年+10万(月生活費・仕送り+アルバイト)×48か月≒1000万円弱!!!
……いかがいたしましょうこの金額。
と、ここで↓の本です。 そう、奨学金というものがありまして。
奨学金 借りる?借りない?見極めガイド---ここが知りたかった107のQ&A
- 作者: 久米忠史
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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・申請前
・申請後
・在学中
・返済中
の4つに分けて微に入り細を穿つ107の質問に答えを書いてくれています。
そろそろうちの息子・娘がそんな年頃に近づいているそこの保護者の方!
お金がうなるほどあるとおっしゃるのなら切って捨ててください。
この本は先立つものが心許無い、奨学金について息子・娘に聞きたいけど先生に聞きたいけど、何を聞くべきかすらわからない。そんな親御さんの味方です。
新3年生は予約奨学生の申請まで2、3か月しか残っていません。奨学金の利用を考えているのならすぐにでも読むべき本です。「申請前」つまりあと2、3か月で出てきそうな質問が61個も載っているのですから。
奨学金 借りる?借りない?見極めガイド---ここが知りたかった107のQ&A | 久米 忠史 | 本 | Amazon.co.jp
↑ リンク先で目次を読んでみてください。
そして一番読むべきは自らの借金として自らが返済していく自覚を持つべき受験生です。
「奨学金だから返さなくてもいいんでしょう~。うふ」
「は?親が返すんじゃないの!?」
「月に10万入るからあれもこれも買っちゃえー」→毎月22,172円、20年間返済し続けます(p53)
なんて嘯く高校生はそんなにいないでしょうけど(最近の生徒は本当にしっかり考えています)、これ1冊読めば大体のことは書いてあります。また「そんなやり方もあるのか」と気づくことがあるかもしれません。