2014年度新着本4・金子秀之「新版 世界の公共広告」(玄光社)
著者は50年ほど前に資生堂のTVCMを手掛けたのち博報堂へ移り、ずっと広告畑を歩んできた方です。世界各国の広告にも造詣が深く、それらをまとめ13年前に出した本↓の続編が今回紹介する「新版~」です。(こちらも所蔵しています)
公共広告とは、『物を売らない、会社名のない』広告だそうです。(裏表紙より)
本書には以下の11のテーマに沿った世界各国の公共広告が載っています。
・平和と紛争
・環境問題
・交通安全
・アルコール・タバコ・ドラッグ
・医療
・子供への性的虐待
・美術館・図書館
・人権
・尊厳死
適当にパッと開いても、どのページも『うぉぉぉ』と唸らされる広告ばかりです。
中には『これが日本の街角に貼ってあったら衝撃が走るな』と感じるものも多々あります。日本にいると考え付かない表現方法もあり、思考がシェイクされる感覚が気持ち良い一冊です。
司書が面白いと思ったのは、108ページの『ハリウッドが読む前に原作を読みましょう』(チェコ)ですね。
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