2018年度新着図書26・田丸雅智「夢巻」(双葉社)、「ショートショート・マルシェ」(光文社)、「未来製作所」(幻冬舎)
2018年度新着図書25・「名作をいじる 『らくがき式』で読む最初の1ページ」(立東舎)
名作文学つながりで1冊。
もう、表紙からして朱が入ってますね。こんな調子で名作の文章がどんどんつっこみ入れられています。
阿部公彦「名作をいじる 『らくがき式』で読む最初の1ページ」(立東舎)
立東舎・りっとうしゃという出版社名を聞いて、「リットー?昔リットーミュージックから出てた音楽雑誌買ったな」と思い出していたら、なんとそのリットーミュージックの中の会社だった。
その立東舎から出ているおススメ名作文学現代イラスト絵本「乙女の本棚シリーズ」(こちらは蔵書していません)
懐に余裕があれば、ぜひ個人で買って手元に置いてほしい。装丁も内容も美麗だ。特にげみ氏の絵は良い。
そして立東舎のサイトに行って気になる最新刊を発見!これも、図書館で借りるよりは個人で大切に所有したいタイプの本ですな。
2018年度新着図書24・小鳩まり「なめこ文學全集①~⑥」(幻冬舎)
お次は文學紹介まんがを6冊。
なめこ人気は一段落したのだろうか。様々な種類のなめこキャラで明治・大正・昭和期の名作日本文学のワンシーンをまんが化。文章は全て原典から引き、なめこたちはいつもの「んふ、んふっ」しゃべりをしています。
↓ 出版社サイトで6冊の内容と試し読みが出来ます。
↓ 2012年の著者インタビュー
小鳩まり「なめこ文學全集① なめこでわかる名作文学」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
「蜘蛛の糸」「たけくらべ」「坊ちゃん」「セロ弾きのゴーシュ」「斜陽」「怪談 耳なし芳一のはなし」「檸檬」「源氏物語」
小鳩まり「なめこ文學全集② なめこでわかる名作文学」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
「注文の多い料理店」「山月記」「南総里見八犬伝 前編」「走れメロス」「野菊の墓」「五重塔」「少女地獄」「蟹工船」
小鳩まり「なめこ文學全集③ なめこでわかる名作文学」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
「ごんぎつね」「羅生門」「舞姫」「高野聖」「風立ちぬ」「やまなし」「南総里見八犬伝 後編」「カインの末裔」
小鳩まり「なめこ文學全集④ なめこでわかる名作文学」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
「銀河鉄道の夜」「手袋を買いに」「人間失格」「吾輩は猫である」「雨月物語 夢応の鯉魚」「初恋」「野ばら」「恩讐の彼方に」
小鳩まり「なめこ文學全集⑤ なめこでわかる名作文学」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
「よだかの星」「枕草子」「人間椅子」「君死にたまふことなかれ」「こころ」「風博士」「椰子の実」「夜叉ヶ池」
小鳩まり「なめこ文學全集⑥ なめこでわかる名作文学」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
「どんぐりと山猫」「トロッコ」「蒲団」「汚れっちまった悲しみに……」「高瀬舟」「好色五人女 恋草からげし八百屋物語」「春琴抄」
↓ いつの間にか続刊が2冊出ていた。
小鳩まり「なめこ文學全集ザ・ワールド なめこでわかる世界名作文学 雪の女王編」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
小鳩まり「なめこ文學全集ザ・ワールド なめこでわかる世界名作文学 不思議の国のアリス編」(幻冬舎・バーズコミックススペシャル)
2018年度新着図書23・「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史別巻 よくわかる近現代史 全3巻」(KADOKAWA)
学習まんがをもう3冊。KADOKAWAのこの3巻は、絵柄が中庸で大人に近づく高校生もストレスなく読める。子ども向けの「キラキラ!ハツラツ!」の逆ということですね。
内容は、日本の歴史と登場するある一家族の歴史が合わさって進んでいくという形。読者の子供側から見て、親・祖父母・曽祖父母の生きた時代を垣間見ることができる。
「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史別巻 よくわかる近現代史 ①大正から激動の昭和へ」(KADOKAWA)
「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史別巻 よくわかる近現代史 ②戦中・戦後の日本」(KADOKAWA)
「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史別巻 よくわかる近現代史 ③現代日本と世界」(KADOKAWA)
KADOKAWAの歴史学習まんがは、蔵書している学研のよりも小さく手のひらサイズ・ソフトカバーで、寝っ転がって読むのに適しています。(こちらは蔵書していません)
↓ 蔵書している学研の歴史まんがシリーズ。ハードカバーでどっしりしているので、机に置いてじっくり読むのに適している。
「学研まんが NEW日本の歴史 全14巻」(学研プラス)
「学研まんが NEW世界の歴史 全14巻」(学研プラス)
2018年度新着図書21・やえがしなおこ「ペチカはぼうぼう猫はまんまる」、竹下文子「風町通信」、「木苺通信」(ポプラ社)
知る人ぞ知る、ポプラ社のポプラ文庫ピュアフル。(10年くらい前はJIVEジャイブという出版社から出ていたピュアフル文庫)
中高生向けの内容が多いレーベルだが、たまに大人向けの「童話」が刊行されたりする。「この作品、実は30年近く昔に書かれている!」といった、埋もれた名作が現代の装丁で手軽に文庫で読める。
そんな大人にも向けた4冊同時刊行フェアで見つけた今回の3冊。
やえがしなおこ「ペチカはぼうぼう猫はまんまる」(ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル)
なお、「この作品、実は30年近く昔に書かれている!」の例が今回の3冊のうち2冊。
「風町通信」1986年・偕成社
「木苺通信」1989年・偕成社
今回の4冊同時刊行で「竹下文子」に「おっ!」と来たのは、「星とトランペット」(講談社文庫・初版1978年)が本校蔵書に長らくあって、「70年代の童話の空気感いいよなあ」とたまに読んでいたからでした。
他に、これぞ知る人ぞ知る仁木悦子の「仁木兄妹の事件簿シリーズ」(全て蔵書していません)
5冊とも、初刊行は1950年代後半から1960年代初頭にかけてなので、50~60年前の
作品がこんなに鮮やかに蘇っています。