2018年度新着図書21・やえがしなおこ「ペチカはぼうぼう猫はまんまる」、竹下文子「風町通信」、「木苺通信」(ポプラ社)
知る人ぞ知る、ポプラ社のポプラ文庫ピュアフル。(10年くらい前はJIVEジャイブという出版社から出ていたピュアフル文庫)
中高生向けの内容が多いレーベルだが、たまに大人向けの「童話」が刊行されたりする。「この作品、実は30年近く昔に書かれている!」といった、埋もれた名作が現代の装丁で手軽に文庫で読める。
そんな大人にも向けた4冊同時刊行フェアで見つけた今回の3冊。
やえがしなおこ「ペチカはぼうぼう猫はまんまる」(ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル)
なお、「この作品、実は30年近く昔に書かれている!」の例が今回の3冊のうち2冊。
「風町通信」1986年・偕成社
「木苺通信」1989年・偕成社
今回の4冊同時刊行で「竹下文子」に「おっ!」と来たのは、「星とトランペット」(講談社文庫・初版1978年)が本校蔵書に長らくあって、「70年代の童話の空気感いいよなあ」とたまに読んでいたからでした。
他に、これぞ知る人ぞ知る仁木悦子の「仁木兄妹の事件簿シリーズ」(全て蔵書していません)
5冊とも、初刊行は1950年代後半から1960年代初頭にかけてなので、50~60年前の
作品がこんなに鮮やかに蘇っています。
2018年度新着図書20・矢崎存美「海の家のぶたぶた」、「ぶたぶたラジオ」、「森のシェフぶたぶた」、「編集者ぶたぶた」(光文社)
2018年度新着図書19・竹田昼「ヒャッケンマワリ」(白泉社)
内田百閒のまんがです。ひゃっけん先生の字を見るたび、「もんがまえに月か、かっこいいな」と思います。
竹田昼「ヒャッケンマワリ」(白泉社・楽園コミックス)
表紙の銀箔押しが綺麗なんだなあ。
夏目漱石の乗った列車が百閒の地元岡山を通過すると知り、夏目先生の姿を探すため岡山駅に行ったエピソード(13ページ)。 ↓ 「先生と僕」では漱石先生側から描いたシーンがあります。
漱石先生の葬式話(16ページ)も泣けます。
↓ 出版社サイトで試し読みができます。
↓ 竹田先生のtwitter。たけだ・ひる先生じゃなかった!たけだ・ちゅう先生だ!
↓ 蔵書している内田百閒2冊。
内田百閒「王様の背中」(福武書店・福武文庫)
↓ 映画化もされています。
本校図書室では文豪のまんがをいろいろ蔵書しています。
香日ゆら「先生と僕 夏目漱石を囲む人々」全4巻 (KADOKAWA)
↓ 香日ゆら氏の新刊が興味深い。(こちらは蔵書していません)
↓ いつの間にか続刊が出ていた。(こちらは蔵書していません)
2018年度新着図書18・吉川トリコ「マリー・アントワネットの日記Ⅰ Rose」、「マリー・アントワネットの日記Ⅱ Bleu」(新潮社)
もう、表紙からして可愛すぎる。
吉川トリコ「マリー・アントワネットの日記 Ⅰ Rose」(新潮社・新潮文庫nex)
吉川トリコ 「マリー・アントワネットの日記 Ⅱ Bleu」(新潮社・新潮文庫nex)
18世紀のフランス、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットの日記を現代の若者言葉に翻訳して書いています。
日本におけるマリー・アントワネットのイメージは長い間、池田理代子「ベルサイユのばら」だったというのをまた一歩脱却して読むことができます。
↓ 出版社サイトのはるな檸檬評が面白い。
↓ 表紙イラストは斉木久美子氏
吉川トリコさんの小説「マリー・アントワネットの日記」の装画を描かせて頂きました!ロココな時代のフランスに現代の若者言葉を喋りまくるアントワネットの青春とその終わりまでを日記形式で綴った小説です。トワネットちゃん、頑張って描きました(*´◒`*) https://t.co/FfjmZBopPr
— 斉木久美子@かげきしょうじょ‼︎ (@Psy93) 2018年7月7日
マリー・アントワネットという人物は様々な俳優で映画化されています。
「ベルサイユのばら」も1979年に映画化されています。
↓ いつの間に続編的な本も出ていた。(こちらは蔵書していません)
2018年度新着図書16・「これから始める人のための狩猟の教科書」(秀和システム)、「焼肉を食べる前に。」(解放出版社)、「クマにあったらどうするか」(筑摩書房)、「鷹の師匠、狩りのお時間です!」(星海社)
book117.hatenablog.com ↑ 2018年11月16日の新着図書4の記事は肉つながりで3冊でした。
本日は狩りつながりで5冊です。
東雲輝之「これから始める人のための狩猟の教科書」(秀和システム)
↑ を買った翌月に ↓ 第2版が出た…。
中川洋典「焼肉を食べる前に。」(解放出版社)
姉崎等・片山龍峯「クマにあったらどうするか」(筑摩書房)
ごまきち「鷹の師匠、狩りのお時間です!」(星海社)
↓ こちらで連載中です。